外部からの不審な通信や悪意のあるプログラムであるコンピューターウィルスの侵入を防ぐ役割があるファイアウォールですが、実はそれだけではありません。ファイアウォールには内部から大切な情報が漏洩することを防ぐ機能や、別のPCからのアクセス記録を確認することができる機能、アドレス変換機能などがあります。近年様々なシーンで情報漏洩が問題になっています。企業によってはインストールしてもよいソフトウェアを許可制にしており、情報漏洩に繋がるような危険があるソフトウェアのインストールを禁止しているところも少なくありません。

ファイル共有ソフトを通じて様々なデータが流出してしまった事件もあり、情報漏洩は企業にとって重大な信用リスクの1つとなっています。ファイアウォールは内部から出ていく情報もコントロールすることができるため、機密情報が外部へ送信されそうになると、その通信をブロックすることができます。情報漏洩は意図的に行われるものと、そうでないものがあります。ほとんどの社員はわざと情報を漏らそうとしているわけではなく、知らず知らずのうちに機密データを漏らしてしまっているので、ファイアウォールを設定して情報漏洩を防ぐことは、大切な社員そのものを守ることにもつながります。

インターネット上には様々な危険が潜んでいますので、こまめにバージョンアップをして最新のリスクにも対抗できるようにセキュリティーを整えておくようにしましょう。