sd-wanはこれまで企業が様々なセキュリティ対策を行う上で障壁となっていたインターネットの利用を効果的に行うことができるものとなっており、高度なセキュリティ対策を簡単に実現することができるのがメリットです。従来は多くの企業では様々な情報を1つのネットワークの中で流通させており、そのために様々な問題を生じることが少なくありませんでした。工場の生産情報と営業部門が利用する顧客情報等が混在することも多く、これによって相互の通信が影響を受けたり、もしくは混濁すると言うことも多かったものです。実際にはこれらの情報を異なるネットワークを用いて通信することが理想となっていましたが、そのために個別のネットワークを作る事はコスト的な問題が生じるため、現実的なものではありませんでした。

sd-wanは企業内で仮想ネットワークを実現することができるものとなっており、これにより1つの通信回線の中に複数のネットワークを構成することができます。そのため様々な情報を独立して効率よく通信することができ、工場部門の生産情報と営業部門の顧客情報を個別のネットワークでやり取りすることができるのが特徴です。それぞれの影響を受けずに合理的に通信を行うことができるため、繁盛期に工場部門の稼働を圧迫するといった問題もなく、また営業部門の情報のやりとりに影響を及ぼすこともありません。またsd-wanは社内で個別に設定することができるため、状況に応じてこれらの割合を制御することもでき、効果的に利用できるものとなっているのが特徴です。