ファイアウォールは不正なアクセスを防ぐのに役立ちますが、その防御は完ぺきではありません。ファイアウォールの種類には大きく分けるとパケットフィルタリング型とゲートウェイ型があり、それぞれに弱点があるからです。パケットフィルタリング型は通信のプロトコルやポート番号、送信元やアドレスを参照して、通信が許可できるかどうかを判断しています。これらの情報はヘッダーであり、中身をすべてチェックしているわけではないのです。

ヘッダー情報さえクリアしてしまえば不正アクセスも可能になります。ゲートウェイ型は細かく分けるとアプリケーションとサーキットレベルに分かれ、内部コンピューターの代わりに通信を行います。データの断片であるパケットまで確認ができるため、なりすましの不正アクセスも検知することができ、パケットフィルタリングよりも高いセキュリティと言えます。しかしWebアプリケーション自体に脆弱性があると、そこを狙った攻撃は防ぐことができないので、パソコンにインストールされているソフトは定期的にアップデートをし、脆弱性を残したままにしないようにしなくてはなりません。

ファイアウォールがあるからと言って安心してインターネットができるわけではありません。利用者一人一人がセキュリティに対する意識を高め、様々な方法で情報を抜き取ろうとしたり、ウィルスに感染させようとする手段がこの世に存在しているということを理解する必要があります。ファイアウォールのことならこちら